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院長 山本従道からの病気のお話



糖尿病について

今回は、糖尿病についてのお話です。
11月8日から14日までが第35回全国糖尿病週間と なっています。

糖尿病は、食物として取り入れられた栄養素が体中でうまく利用されないために
血液の中のブドウ糖が多多くなっている状態をいいます。(血糖が高い)
そのために尿の中にも糖が出てきます。(尿糖)

糖尿病の主な原因は、肝臓から分泌されるインスリンの作用の不足です。
若年性の糖尿病は、インスリンが出なくなって起こりますが、
大人の糖尿病は肥満、運動不足などのインスリン抵抗性といわれる
インスリンの作用の不足で起こります。

一番心配なことは、病状がないままに長い経過がすぎ、合併症が進むことです。
腎臓や眼や神経が悪くなったり、動脈硬化が進んだりします。
治療は、食事療法・運動療法が中心です。
適切な体重を維持して、ほどよい運動がすすめられます。
薬物療法は、食事・運動の効果が不十分なときの次の治療で、
内服とインスリンの注射があります。

なかでも食事療法が最も大切です。
これは、高血圧や肥満にも共通して生活療法の基本です。

  果物ならたくさん食べてもだいじょうぶ? ← 間違い
  アルコールなら水分だから関係ない? ← 間違い
 

など間違った感覚を持っていませんか?

一度糖尿病の検診を受けましょう。採血でわかります。
また、食事療法を栄養士さんから直接指導してもらいましょう。(食事療法)


まちがっていませんか?あなたの食生活
●カロリーをとり過ぎていませんか?
減量が必要な方の一日の総摂取エネルギーは、
男性1400〜1600キロカロリー、女性では120
0〜1600キロカロリーを目安とします。
*一日に必要なカロリー量は、肥満度や年齢、性別、仕
事の量、内容などによって異なります。医師、または栄
養士の指導を受けるようにしてください。
●タンパク質、脂質、糖質をバランスよくとっていますか?
エネルギー摂取量の15%をタンパク質、25%を脂質
、60%を糖質でとることが理想とされています。
●ビタミン、ミネラルは不足していませんか?
糖尿病食は、全体的な食事量が制限される為、ビタミン
やミネラルが不足しがちです。カルシウムの豊富な食品
、ビタミンを多く含む野菜をとるよう心がけましょう。
 ─ カルシウムを多く含むおもな食品 ─
豆腐、海藻(ひじき・昆布など)、緑黄色野菜(小松菜など)、
牛乳、など

*しらす干しや、丸干しなどもカルシウムの豊富な食品
ですが、コレステロールも多く含んでいます。
コレステロールの高い人は気をつけてとるようにしまし
ょう。
 ─ 野菜は毎日300グラムを目標に ─ 
このうち100グラム以上を緑黄色野菜でとるようにしましょう
*緑黄色野菜(ほうれん草、ブロッコリーなど)
*野菜はゆでるなど加熱して食べると多くの量をとるこ
とができます。
●食物繊維は十分ですか?
食物繊維は糖質や脂質、コレステロールが腸管から吸収
されるのを遅らせたり、抑えるようにはたらきます。
また、食物繊維の多い食品はカサがあるため、満腹感を
得られます。
 ─ 食物繊維の多い食品 ─
野菜(ごぼう、たけのこ、にんじん、かぼちゃ、など)
海藻(ひじき、昆布、など)
豆類(大豆、えんどう豆、えだ豆、など)
きのこ類(しいたけ、しめじ、など)
こんにゃくなど


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