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院長 山本従道からの病気のお話



入浴について

寒い冬は、熱いお風呂に肩まで浸かって身体を温めるに限ると思っておられる方も多いようですが、
皆さんはいかがですか?
日本人は世界中でも入浴好きな国民として定評があるように、多くの人が毎日のように入浴し、
入浴は日常の習慣として生活にすっかり溶け込んでいます。
また、家庭のお風呂は家族のスキンシップの場であり、町の銭湯は町内のコミュニケーションの場であり、
温泉は古くから病気の治療の場(湯治)でありました。

  ─お風呂は、入り方によって毒にも薬にもなる。─

*熱いお湯(42℃以上)は、なぜいけないの?
交感神経の緊張が高まり、血圧が上がります。
この温度のお湯に5・6分つかると1Km走ったのと同じエネルギーが使われ、
疲れを癒すどころかかえってくたびれてしまいます。
また、高齢になると温度感覚が鈍り、熱いお湯に平気で入れるようになることもあり、
気をつける必要があります。

*首までお湯に浸かるとなぜいけないの? お湯の水圧を受け(静水圧)、平均的な日本式お風呂でどっぷりとお湯に浸かった場合、
胸のあたりには10〜20Kgの重さがかかります。
このとき血液は心臓のほうに集まってきますので、高血圧や心臓の弱い方は注意が必要です。

安全なお風呂の入り方

入浴のときに、心臓の発作などがおこることがあります。
それは急激な温度変化によるものが多いと言われています。
特に脱衣場の温度、一番風呂の浴室の温度が大切です。
脱衣場が寒くないかの確認と、浴室を暖めておく工夫が必要です。

入浴は、身体をきれいにするだけでなく、もっとも手軽なストレス解消法です。
安全にお風呂に入って心身ともに温まりましょう。

安全入浴マニュアル

入浴時には一声かけて
入浴する前に次のことを心にとめておきましょう。
●体調が悪いときには入浴を控える
●飲酒・食事前に入浴する(飲酒・食事直後は入浴しない)
●家族に声をかけて入る。家族は時々声をかけ様子を見る。
●虚血性心疾患、脳梗塞、高血圧、糖尿病、パーキンソン病のある人は特に注意する。
温度差の少ない入浴が鍵
身体に負担が少ない入浴法で気持ちよく汗を流しましょう。
●湯温は低めに(41℃以下) → 温度計で測定する週間を
●長湯を避ける→お湯に浸かる時間は短めに
●浴槽に浸かる前にかけ湯をして身体をならす
●浴槽では首まで浸からず胸のあたりまで
●浴槽からゆっくり出る。→たちくらみに注意
●湯温と浴室温との差を少なくするため浴室を暖める。
(浴室の温度は25±2℃に設定、特に寒い時期は要注意)


浴室を暖めるために
次のような工夫をしてみましょう
@浴槽の湯あるいはシャワー湯を浴室床面にまく
Aシャワーで給湯する。(しぶきを飛ばして浴室内の空気を温める。)
B風呂の蓋を開けたままで給湯・湯沸かしする
 (浴室内温度を上げると同時に湯温を下げる)
C二番湯入浴を(家族の入浴後は浴室内が温まっている)


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