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院長 山本従道からの病気のお話



胃について

最近のトピックスとしては、ヘリコバクターピロリという菌の話があります。
今まで、胃の中は酸性度が強くてほとんどの菌は住めないと思われていました。
胃の中でも死なない菌に抗酸菌という名前までついています。
代表的な抗酸菌が、結核菌で、喀痰検査をしても菌が同定(いることが診断)できないときには、
以前は結核の診断のために胃液検査をしました。
これは、肺の結核の菌が胃に入っても、
そのまま生きていることを利用して検査をしているわけです。

1982年に慢性胃炎の胃から、図のような菌が新たに発見されました。
その菌は、胃に住み着いて、尿素を基にしてアンモニアをつくるようです。
幼少期のヒトに経口から感染し、繰り返す胃・十二指腸潰瘍の原因になることも判りました。
さらに、内視鏡後の急性の胃病変を引き起こすこともあり、
最近は胃癌との関連性が注目されています。
菌ですから除菌するということが考えられ、
抗生物質を使っての治療方法が検討されています。(抗生剤+抗潰瘍剤にて)
検査方法も新しく開発され、診療所でも調べることができます。
一般の受診で検査、除菌とももうすぐできるようになる予定です。(厚生省の許可待ち)

胃に関する図はこちら!!

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