クリニックロゴ 〒731-0154
広島市安佐南区上安6-31-1
TEL:082-830-3350
FAX:082-830-3338
クリニックロゴ

院長 山本従道からの病気のお話



水虫について

梅雨の季節になると、湿度の関係からか、水虫に悩まれる方が増えてきます。
医学的には、白癬菌(はくせんきん)と呼ばれる
カビの一種が皮膚に住み着くことによって起こる病気です。

典型的なものはすぐに一般の方でも診断がつきますが、他の皮膚病と間違えないことが大切です。
皮膚の一部(はげおちる皮など)を、顕微鏡で診ることで正しい診断ができます。
皮膚科や一般内科の診療所を受診してください。
治療は外用薬ですが、少し良くなったところで止めないで、根気よく使う必要があります。
また、清潔にすること、蒸れないようにすることも大切です。
家族に嫌われないようにきちんと治したいものです。

ところで民間療法がいろいろあるようで、そのことに対してコメントします。

★足を酢につける
酢を使うというのは大変有名な方法のようですが、
酢の殺菌作用というのは、白癬菌には効きません。
むしろ皮膚を刺激して炎症が悪くなることもあるようです。
あまりお勧めではありません。

★ニンニク、アロエ、ショウガ汁をつける
いろいろあるようですが、効果は疑わしく逆にかぶれの原因にもなり、
行わないほうがいいでしょう。

★炎天下の砂浜を素足で歩く
熱によって殺菌しようという考えのようですが、ちょっと無理があります。
逆に火傷したり、雑菌が入ったりして危険です。

★ロウソクの雫をたらす
すごい治療法ですが、火傷の心配があり、特に糖尿病のある方は危険です。

★太陽光線に当てる 紫外線で雑菌効果があるかは疑問です。
しかし、白癬菌が住みやすいじめじめした環境が変えられ、
乾燥させることによって効果が期待できます。

いろんな治療法があるのに驚かされます。
やはり、ちゃんとした医学的薬が一番だと思います。
最近は作用の強いものも増え、種類もクリームから液、
さらには飲み薬といろいろあります。

まずは正しい診断を
水虫だと思っていても実は違う病気のことも。  医師による正しい判断を。

薬はとにかく根気よく
薬は医師の指示どおりに塗りましょう。
症状が消えても最低1ヶ月は続けましょう。  薬をやめると多くは再発します。
薬はお風呂上りに塗るのが効果的です。

キーワードは”清潔”、”乾燥”
足は毎日石鹸でよく洗い(指の間まで丁寧に)、  洗ったあとはよく乾燥させましょう。
ナイロン製の靴下はむれるので避け、通気性の  良い木綿製のものをはきましょう。
靴下は毎日取り替え、洗濯した靴下は日光に当  てて乾かしましょう。
靴は通気性のよいものをできれば2足用意し、  交互にはいて乾燥させるようにしましょう。


院長 山本従道からの病気のお話 メニューに戻る