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院長 山本従道からの病気のお話



日焼け・紫外線について

夏になって日差しが強くなり、日焼けが気になる方も多いと思います。
日焼けは、紫外線で起こるわけですが、
紫外線はその波長によって三種類(A・B・C)に分けられています。
波長が短いほど振幅が大きくエネルギーが大きいため、
遺伝子を傷害して皮膚ガンを発生させやすいと言えます。

ところがこのうち、紫外線Cはオゾン層で散乱されてしまい、地表には到達しませんから、
実際に地上で私たちが浴びることになるのはAとBです。
最近オゾン層の破壊が問題にされていますので、昔より紫外線が強く、
癌になりやすいと言えます。
1%のオゾン層の減少で、2%紫外線が増え、4%皮膚ガンが多くなるという話もあります。

日焼けには皮膚が強くなるサンタン(suntan)と
赤くなるサンバーン(sunburn)がありますが、
このそれぞれに紫外線のAとBが関係します。
Aのほうは主にサンタン、Bがサンバーンを起こします。

《日焼けの季節》
  北半球では、紫外線量は6月がもっとも多くなりますが、
梅雨のある日本ではむしろ4〜5月のほうが多く、最も低い12月の2〜3倍になります。
従って、陽射しの強い夏よりも春先のほうが紫外線量は多いことになります。

《日内変動》
正午がピークとなり、
午前10時〜午後2時までの4時間で1日の紫外線量の50%を占めます。
紫外線量は天気にも左右され、晴天を100とすると、曇天で81〜95、
雨天でも21〜54%の紫外線がでているようです。

《日焼けしやすい場所》
紫外線量は、標高が300m上昇するたびに4%増加するといわれている為、
高い山では日焼けしやすいことになります。
また、雪面や水面では紫外線の反射が多いため、
スキーや水泳などで強いサンバーンになることがあるので注意が必要です。

紫外線防御の方法
1、 長袖の服を着る
       シャツ一枚でも紫外線の90%以上、ストッキングでも50%以上をカットできる。
2、 帽子をかぶる
       顔面だけでなく眼に入る紫外線を20〜30%減少させるので、
   サングラスとともに白内障の予防にも有用。
3、 サンスクリーン
       いわゆる日焼け止め。きわめて有用な手段だが、
   ときに光アレルギー反応を起こすことがあるので注意が必要。

過度な日焼けをしないように気をつけましょう!!

日焼け・紫外線に関する図はこちら!!
〜参照図譜;日経メディカル 宮地良樹教授著 紫外線と皮膚から〜



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