クリニックロゴ 〒731-0154
広島市安佐南区上安6-31-1
TEL:082-830-3350
FAX:082-830-3338
クリニックロゴ

院長 山本従道からの病気のお話



骨粗鬆症について

骨粗鬆症って難しい漢字を書きますが、骨が脆くなってくるということです。
骨はカルシウムで出来ていますが、これが足らないと材料不足でもろくなります。
食事中のカルシウムがまず大切な要素です。

また、骨をつくるのには、ビタミンDが関係します。
特に日光浴をして、
活性化された活性型ビタミンD3が大切です。
昔、くる病という病気がありました。ビタミンDの不足でした。
最近の骨粗鬆症の治療の中心はこの活性型ビタミンD3です。
さらに骨は使わないと薄くなっていきます。

運動が大切な3番目の要素です。
骨を作るのには、他にもさまざまなホルモンやビタミンが関係しています。
ビタミンKも次にくる大切な要素です。
納豆などに多く含まれていますが、東日本で骨折が少ないのが、
納豆の消費量と相関関係があるともいわれています。
ビタミンKの飲み薬もあります。

さらに年をとると骨が脆くなってくると言いますがこれは本当です。
特に女性は、生理のあるころは女性ホルモンが高く、
このホルモンによって骨が丈夫になる方向に向いているのですが
閉経とともに骨の密度が減ってきます。

他にも、副甲状腺が血液の中のカルシウムの濃度を調整する役割を果たし
副甲状腺ホルモンを出していますが、
この内分泌腺の病気でも(頻度は少ない)骨が脆くなっていきます。
重症な骨粗鬆症には、このホルモンの類似の注射があり、週1回程度の筋肉注射をします。
他にも最近出た新しい薬もあります。

このように骨代謝は複雑な仕組みになっていますが、
実際の検査は3〜4種類の簡単な検査で評価できます。
うちの診療所では、骨塩定量という指のレントゲン撮影を行うことで、骨の脆さを測定しています。
(医師会の検査センターでコンピュータにかけられ判定されます。)


院長 山本従道からの病気のお話 メニューに戻る